Wikipedia を読んでいて、青いリンクをついつい次々クリックしてしまった経験はないでしょうか。ある記事から別の記事へ、さらにその先へと渡り歩いていくうちに、最初に読んでいた話題とはまるで関係のない場所にたどり着いている——そんな「知の寄り道」は、多くの人が味わったことのある楽しさだと思います。WikiLinkGame は、この寄り道を「ちょうど2回」に区切ってクイズにしたゲームです。
大きなネットワークでは、一見遠く離れて見える2点が、意外と少ないステップでつながっていることが知られています。人間関係における「六次の隔たり」が有名ですが、Wikipedia の記事どうしのリンクも同じような性質を持っています。膨大な記事があるにもかかわらず、有名な記事どうしなら数クリックで行き来できることが多いのです。だからこそ「2クリックで届くのはどれ?」という問いは、直感に反する答えがしばしば正解になり、驚きが生まれます。
1回だけのリンクだと、答えはお題の記事に直接書かれているので、記事を読めばすぐ分かってしまいます。逆に3回、4回と増やすと、たどれる範囲が広がりすぎて、ほとんどの記事に到達できてしまい、クイズとして成立しにくくなります。「2回」は、少し考えれば見当がつくけれど、意外性も残る絶妙な距離なのです。お題の記事から「どんな中継点がありそうか」を想像し、そこからもう一歩先を読む。この二段構えの推理が、2クリックならではの手応えを生みます。
正解を当てること以上に楽しいのが、回答後に実際の記事を読みに行くことです。「この2つがつながっていたのか」という発見は、そのまま新しい知識への入り口になります。WikiLinkGame では回答後にどの選択肢からでも Wikipedia の記事を開けるので、クイズをきっかけに、ふだんは開かないような記事へ足を延ばしてみてください。